-----物づくり日本の現状-----

 日本の経済を支えているのはなんですか?・・・そうです、「物づくり」です。
ご存知のように日本には資源がほとんどありません。戦後日本国民(我々の先輩達)はアメリカに追い着け追い越せの勢いで頑張って日本を豊かにして来ました。平成に入り企業の価格競争が始まり、この日本の基盤である「物づくり」が海外に流出するようになり、現在でも不景気の真っ最中です。大手企業は生き残りを掛け国産では価格競争に限界があるので、生産拠点を海外に移転する。実際当り前の事だが、この不景気は海外に行った「物づくり」を日本に戻さないかぎり、いつまででも続きます。どうしてこのような事になったかが問題なのです。そうです、安い商品を好んで買っている私達が原因の一つなのです。
不景気で給料が減りそのために価格の安い海外製品を買う、最悪の現象です。実は、皆さんの家庭にあるブラウン管のテレビは100%海外、液晶テレビの50%が海外生産なのですよ。VHSビデオデッキも10万円以下はほとんどが海外生産です。今では何処にでもある、ディスカウントショップやホームセンターなどは、国産品を探すのが大変なくらいです。自分は製造業に携っている者として、「今後日本はどうなってしまうのだろう?」と、心配になってしまいます。考えるだけでも恐ろしくなるような現象が、今、進行中なのです。「不景気でお金が無いから価格の安い海外製造品を買う」→「国内製造業の仕事が無くなる」→「もっと給料が減る」→「安い海外製品を買い続ける」→「会社が倒産する」→「失業する」、このような最悪な現象がジワジワと進行中なのです。
そこで、提案です。「これから買う品物は全部国産品を買いなさい」なんて言いませんが、買い物に行って品定めをする時に、「この製品は何処の国で作られているのだろう」と、外箱の生産国表示に目をやって見て下さい、驚くほど海外製品が多い事に気付くでしょう。そして、思い出して下さい、「不景気のスパイラル現象」を。お父さんの仕事が無くならないために、そして、出来る事なら、「MADE IN JAPAN」(国産)と表示されている製品を買って下さい。「日本を守るために」